≪注目トピックスを紹介≫想研フィーチャー（2021年7月）

年金・機関投資家様向けの運用情報誌『オルイン』が創刊15周年を迎えました。

2006年６月、日本の年金・機関投資家の間で黎明期だったヘッジファンドを中心としたオルタナティブ投資の専門誌という位置づけで誕生して以降、多くのアセットオーナーやアセットマネジャーをはじめとする資産運用業界の皆さまに支えられ、今日まで歩んでまいりました。

創刊当初、「オルタナティブ・インベストメント」の略で、「オルイン」と名乗っていましたが、2008年の世界金融危機以降、読者の皆さまから、「ポートフォリオの１割に満たないオルタナティブ投資もさることながら、大部分を占める伝統資産の運用も多くの課題に直面している」といったご意見を多数いただき、2009年以降、伝統資産も含むポートフォリオ全体をテーマに扱うようになりました。現在は 「フォー・オール・インスティテューショナル・インベスターズ」を略した「オルイン」です。

これまでの15年間を振り返ると、金利低下の傾向に歯止めがかからず、幾度もイベントリスクに晒される市場環境が続くなど、年金・機関投資家の運用はけっして平坦な道のりではありませんでしたが、その時々の運用課題を整理したり、新たな運用戦略のトレンドをご紹介したりすることで、微力ながらアセットオーナーの皆さまの運用の高度化・ポートフォリオの多様化に貢献できたものと自負しております。

四半期ごとの雑誌の発行、定期的なリアルセミナーの開催と並んで、オルインでは現在、Webを通じた情報発信にも努めています。「雑誌」「セミナー」「オンライン」という３つのチャネルを通じて、アセットオーナーの皆さまに有益な情報を届けてまいりたいと考えております。

今後とも「オルイン」をどうぞよろしくお願いします。

「オルイン」編集長　小池正芳