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プライベートアセット調査2020

カテゴリ:オル・イン

種別:一部公開

新型コロナウイルスの感染拡大が、金融市場や実体経済にさまざまな影響を及ぼした2020年。パブリックマーケットでは株式が急落と急反発を演じる中で、企業年金の間ではプライベートマーケットへの関心がこれまで以上に高まっています。

本調査では、プライベートアセットへの投資を行っている企業年金が全体の5割を超えている実態が明らかになりました。

 

調査概要

[実施主体]株式会社想研

[実施時期]2020 年 7 月~ 9 月

[調査対象]企業年金基金、企業における年金関連部門

[調査方法]メールにて調査票を送付

[回収方法]メール

[回答数]102 件

 

トピック

1.本調査の中で最も注目すべき点は、プライベートアセットを採用する企業年金が半数を超えたことである。2019年に実施した前回調査(回答数:107)では、プライベートアセットに投資していると回答した企業年金は43.9%だったが、今回は58.8%に上った。

2.資産規模別に採用率を見ると、1000億円以上で87.5%(前回は63%)となるなど、大規模・中規模の企業年金の間では7割以上に及んでいる。他方、比較的規模の小さい企業年金でもプライベートアセットへの投資は着実に進んでいて、100億~300億円では63.6%(前回は44.2%)、100億円以下でも35.1%(同20.0%)と、それぞれ前回よりも大幅に増えている。

3.プライベートアセットに投資していると回答した企業年金(60件)に資産クラス別の内訳を聞いたところ、私募REITへの配分比率が27.1%と最も高く、これと私募不動産(クローズドエンド型)の18.8%などを合わせるとプライベートアセット全体の約5割を占めていて、依然として不動産へのニーズの高さが浮き彫りになった。

4.一方、ポートフォリオ全体に占めるプライベートアセットの平均配分比率(プライベートアセットを採用していない投資家も含む)は5.8%で、ヘッジファンドなど旧来の「オルタナティブ」(7.0%)に迫る水準となっている。また、これをプライベートアセットに投資している企業年金のみに限定すると、同資産への平均配分は10.6%と2ケタに上っており、1つの資産クラスとして定着してきたことがうかがえる。

5.プライベートアセットに投資している投資家に、プライベートアセットのどのような点に魅力を感じているのかを聞いたところ、「債券や株式との相関の低さ」との回答が最も多く、「ユニークな投資機会へのアクセス」「時価評価による影響が少ない」と続いた。

6.プライベートアセットには投資していない投資家にその理由を聞いたところ、最も多かった回答は「流動性に制約が多い」で、前回の調査と同じだった。その他の理由には「購入最低単位額が高い」「母体企業や理事会、代議員会の理解を得られない」「現状の事務局では対応できない」などが挙がった。

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